教育出版情報局

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道徳の教材 書店で販売

今年度から小中学校の道徳の授業で使われている教材「私たちの道徳」が、書店で販売されている。文部科学省の担当者は、「家庭や地域で子どもたちと一緒に道徳教育について考えてもらいたい」と話している。

 「私たちの道徳」は、道徳教育の充実を盛り込んだ政府の教育再生実行会議の第一次提言を受け、従来の「心のノート」を全面改訂する形で作られた。小学校低学年、同中学年、同高学年、中学の4種類あり、低学年向けでは二宮金次郎やファーブルなど国内外の偉人を紹介、中学生向けでは、いじめや情報社会の問題についても取り上げている。

 いずれも、『好きなもの』や『将来の夢』など、児童生徒が書き込む欄を設け、読み物を多く取り入れたのが特徴だ。分量は160~240ページと、「心のノート」から約1.5倍に増えた。原色の小中学校教員らが作成に携わった。

 約10億円かけて、1100万部印刷し、全国の小中学校に配布。これとは別に各出版社が計3万部を販売する。価格(税別)は、小学低学年向けが574円、同中学年667円、中学が815円。

(2014.07.03 読売新聞「学ぶ育む」より引用)